随泉寺(読み)ずいせんじ

日本歴史地名大系 「随泉寺」の解説

随泉寺
ずいせんじ

[現在地名]奈義町豊沢

豊沢とよさわ集落南部にある真言宗東寺派寺院。院号仏教院、山号養沢山、本尊薬師如来。過去帳によれば紀伊国の尊直を第一世とし、寛治三年(一〇八九)本堂・客殿を建立、応安元年(一三六八)久米くめ稲荷いなり(現中央町)の城主原田忠平が修築。下って寛政九年(一七九七)三二世秀盈のとき客殿建立、文政九年(一八二六)三三世性盈のとき本堂再建、次いで三四世隆盈のとき護摩堂・座敷の建立があった。宝暦五年(一七五五)の寺社堂庵書上帳(豊沢誌)では院号を普賢院とし、開基は仁治―寛元(一二四〇―四七)頃で、豊田真元の菩提所としてなったとあり、本尊は弘法大師の作という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android