門沢(読み)かどさわ

日本歴史地名大系 「門沢」の解説

門沢
かどさわ

[現在地名]小野田町 門沢

小野田本郷のうちで、鳴瀬なるせ川上流左岸にあり、南の対岸水芋みずいも、東ははら、北は宮崎みやざき(現宮崎町)、西は漆沢うるしざわに接する。「封内風土記」の成立した明和九年(一七七二)以前に小野田本郷より分離したという。「安永風土記」によれば、田六貫五〇八文・畑三貫一一文で、一円蔵入、人頭一四人、家数一四、男四二・女二七、馬一九で、屋敷は町屋敷のみで、宿場のため馬の数は多いが、一人頭当りの田畑が少なく、村域も一〇町に二四町と小さい山村であった。天神社と村鎮守の阿弥陀堂があり、用水は当村一円の大谷地堤(溜高四二〇文)、原との入会用水として沼頭堤・内子沢堤・歩坂堤・梨沢堤があり、当村分溜高は六貫二九二文、小野田川(鳴瀬川)の小ふちに梁場が一ヵ所あり、役代を今代で二〇〇文上納している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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