下野目(読み)しものめ

日本歴史地名大系 「下野目」の解説

下野目
しものめ

[現在地名]小野田町 下野目

小野田本郷のうちで、鳴瀬なるせ川と川に挟まれ、両河川の合流点近くにある。現町域東端に位置し、西は小野田本郷、南は高城たかき(現色麻町)、東は米泉こめいずみ(現宮崎町)、北はぬまふくろ(現同上)に接する。貞和二年(一三四六)の古碑があり、遊行上人の廻国伝説がある。寛文年間(一六六一―七三)小野田本郷より分離したという。「安永風土記」によれば、田八三貫六三四文・畑一三貫二六六文で、蔵入は一七貫三九四文、給所は七九貫五〇六文、人頭八三人(うち沽却禿一)のほかに抱地差引人一がおり、家数八五(うち水呑三)、男二五九・女二〇七、馬六四で、神社は村鎮守の飛馬はやま権現社など五社、仏閣二、修験羽黒派の頼全院で、慶長一三年(一六〇八)に常徳坊慶詠の開院と伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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