長香寺(読み)ちようこうじ

日本歴史地名大系 「長香寺」の解説

長香寺
ちようこうじ

[現在地名]下京区樋之下町

高倉たかくら通に面する。常照山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来は恵心(源信)の作と伝える。「蓮門精舎旧詞」には、徳川家康の御側女中オコチヤが京都に一寺建立を希望し、京都所司代板倉勝重から寺地の指定をうけ、かねて帰依していた称阿を開山として創建したとある。慶長一三年(一六〇八)の寺地選定には中井正清後藤庄三郎光次の尽力があり、元禄一四年(一七〇一)の長香寺建立由来書写(長香寺文書)に、

<資料は省略されています>

とある。中井正清とは、慶長六年五畿内・近江の京大工大鋸支配を命じられた大工頭中井家の初代。右の由来書には、三代目中井正知がさらに「上意ニ而此寺地拝領候得者捨置かたく候、某身不(肖)ニ候得共、自今已後菩提所と相定(中略)我等子孫たとひ遠国ニ而致死去候共、遺骸此寺蔵可申」と、当寺を中井家代々の菩提所と定めたことが記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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