長浜金久遺跡(読み)ながはまかねくいせき

日本歴史地名大系 「長浜金久遺跡」の解説

長浜金久遺跡
ながはまかねくいせき

[現在地名]笠利町和野 長浜金久

笠利半島の東海岸側、標高一五―五〇メートルの丘陵前面の砂丘地に立地。

第I遺跡は古墳時代末期から平安時代前期に相当し、第II遺跡は縄文時代後期、第III遺跡は弥生時代後期より古墳時代に相当、第IV遺跡は弥生中期より古墳時代に相当、第V遺跡は弥生前期末より弥生中期からなる。第I遺跡からは大量の貝殻と兼久式土器石器鉄器などが出土した。放射性炭素測定値などの結果から、兼久式土器は七世紀代から一〇世紀代の所産と考えられる。第III遺跡出土の土器は山ノ口式土器の系統をくむ地元産の土器として兼久式土器がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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