鐘引(読み)かねひき

精選版 日本国語大辞典 「鐘引」の意味・読み・例文・類語

かね‐ひき【鐘引】

[1] 〘名〙 能楽の「道成寺(どうじょうじ)」で、おもに釣り鐘の引き綱を取り扱う後見(こうけん)役。前ジテの鐘入りのとき、引き上げていた鐘を落としてかぶせる。
[2] 謡曲。五番目物。廃曲作者不詳。近江国園城寺で鐘をかえようとしているところに、藤原秀郷から鐘を寄進したいとの書状が来る。程なく龍神シテ)が鐘を守護して海上に浮かび、鐘楼に引き上げる。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「鐘引」の解説

鐘引
かねびき

歌舞伎浄瑠璃外題
初演
延宝6.3(江戸・大和守邸)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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