鏡泊湖(読み)きょうはくこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鏡泊湖」の意味・わかりやすい解説

鏡泊湖
きょうはくこ / チンポーフー

中国、黒竜江(こくりゅうこう/ヘイロンチヤン)省南端の牡丹江(ぼたんこう/ムータンチヤン)上流部にある湖。牡丹江を溶岩流がせき止めてできた湖で、標高351メートルに位置し、6河川が流入する。長さ45キロメートル、最大幅6キロメートル、最大深度48メートル。富栄養湖で、コイフナが多く、ナマズ、モウコカワヒラ、ライギョや少量のサケマスを産する。11月中旬に結氷し、4月20日ごろ解氷。湖口に落差20メートルの吊水楼瀑布(ちょうすいろうばくふ)があり、満州国時代からの出力4万キロワットといわれる発電所がある。湖名は鏡を抱く竜の伝説による。

[浅井辰郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「鏡泊湖」の意味・わかりやすい解説

鏡泊湖【きょうはくこ】

中国東北の黒竜江省南東部,松花江支流の牡丹江中流にある湖。面積95km2,長さ45km,最大幅6km,湖面の海抜351m。流出口は落差約20mの滝をなす。満州国時代にこの水力を利用して鏡泊湖発電所が建設された。第2次大戦後拡張され,牡丹江市に送電している。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報