鎖・扃(読み)とざし

精選版 日本国語大辞典 「鎖・扃」の意味・読み・例文・類語

と‐ざし【鎖・扃】

〘名〙
① 門や戸をとざすこと。戸締まり。また、とざした門や戸。
※千里集(894)「わびてすむ宿にひかりの暮行はふくかぜのみぞとざし成ける」
浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)二「きぬ掛松の下に、新しき女乗物、誰かは捨置ける〈略〉大勢集りて、戸(ト)ざしを明て見るに」
門戸をさしかためる用具。錠・掛金の類。
※催馬楽(7C後‐8C)東屋「鎹(かすがひ)も 止左之(トザシ)もあらばこそ その殿戸 我鎖さめ おし開いて来ませ 我や人妻

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