錆付(読み)さびつく

精選版 日本国語大辞典 「錆付」の意味・読み・例文・類語

さび‐つ・く【錆付】

〘自カ五(四)〙
金物などの触れ合った部分が錆のためにくっついて離れなくなる。また比喩的に、動くべきものがうまく動かなくなることにもいう。
たまきはる(1219)「西の御車寄せのつまどをあけんとすれば、さびつきにけり」
※俳諧・犬子集(1633)四「音せぬは地にさびつくか轡虫〈貞継〉」
金属に錆ができる。
※桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉二二「ペン先は、半分は錆び附いたやうになってゐた」

さび‐つけ【錆付】

〘名〙 蒔絵工程で、へら、はけなどで錆漆を塗り付けること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android