鉤葛(読み)カギカズラ

デジタル大辞泉 「鉤葛」の意味・読み・例文・類語

かぎ‐かずら〔‐かづら〕【×葛】

アカネ科蔓性つるせい木本房総半島以西の山地自生。葉は卵形で対生し、基部に小枝の変化した鉤があり、これで他に絡み付く。夏、白緑色の筒形の小花を球状につける。鉤を乾かしたものを漢方釣藤鉤ちょうとうこうといい、小児ひきつけ頭痛高血圧などに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「鉤葛」の意味・読み・例文・類語

かぎ‐かずら ‥かづら【鉤葛】

〘名〙 アカネ科のつる性木本。房総半島以西の山地に生える。長さ一〇メートル以上。若い茎の断面は四角形。葉は長さ五~一〇センチメートルの先のとがった楕円形で対生する。腋芽が変化し、反曲した鉤が各節に一~二個あり、これで他物にからみつく。夏、長い花柄を出し、先端が五裂している長さ七~八ミリメートルの筒形小花を球状につける。鉤はアルカロイドを含み、鎮静剤にしたり、ひきつけ、頭痛、高血圧症などに用いる。からすのかぎづる。かぎいばら。ふじとりばり。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鉤葛」の解説

鉤葛 (カギカズラ)

学名Uncaria rhynchophylla
植物。アカネ科の常緑つる性植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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