釧・釼(読み)くしろ

精選版 日本国語大辞典 「釧・釼」の意味・読み・例文・類語

くしろ【釧・釼】

〘名〙 上代装身具手首や臂(ひじ)につける輪状のかざり。貝、石、玉、金属などで作り、さらに鈴をつけたものもある。ふつうは両手につけるが、片手のときは左手につけたようである。彌生時代から古墳時代にかけて用いられた。くじり。
万葉(8C後)九・一七六六「吾妹子は久志呂(クシロ)にあらなむ左手の吾が奥の手に纏きていなましを」

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