金毘羅寺(読み)こんぴらじ

日本歴史地名大系 「金毘羅寺」の解説

金毘羅寺
こんぴらじ

[現在地名]川内町河之内 名越

国道一一号より東に入った名越なごしにある。松尾山宝持院金毘羅寺と称し、真言宗豊山派。大和の初瀬寺末寺本尊は金毘羅大権現。

寺伝によれば長寛年間(一一六三―六五)の創立で称明寺と称したが、慶長年間(一五九六―一六一五)金毘羅隆臨の奇瑞があったとして金毘羅寺と改称した。「伊予古蹟志」に「川内邑、有神祠金毘羅権現、慶長六年三月廿八日鞍瀬新左衛門肇営堂宇於名越」とみえる。

金毘羅寺
こんぴらじ

[現在地名]虻田郡倶知安町北七条西

倶知安市街の北部にある。高野山真言宗。象頭山と号する。本尊は金毘羅大権現。明治四二年(一九〇九)讃岐松尾まつお(現香川県琴平町)の第二三代住職永原宥尭の指示により秋山宥猛が拓殖祭神として、洞爺とうや湖畔トコタンに堂宇を建立。同四三年二月遷座の儀式を挙げ、金毘羅寺の寺号が許された。また周囲一帯を七〇〇戸に区画、琴平ことひら門前町の再現を企図した。同年七月有珠うす山の一角にあたる寺の裏山が突然に噴火檀徒とともに舟で逃れた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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