日本大百科全書(ニッポニカ) 「金峯神社(山形県)」の意味・わかりやすい解説
金峯神社(山形県)
きんぼうじんじゃ
山形県鶴岡(つるおか)市青竜寺の金峰山(きんぽうざん)に鎮座。大国主命(おおくにぬしのみこと)、少彦名(すくなひこな)命、安閑(あんかん)天皇、事代主(ことしろぬし)命を祀(まつ)る。天智(てんじ)天皇の代、役小角(えんのおづぬ)が開基し、承暦(じょうりゃく)年中(1077~81)丹波守(たんばのかみ)盛宗(もりむね)が、奈良県吉野の金峰山(きんぶせん)を勧請(かんじょう)したと伝える。金峯蔵王権現(きんぼうざおうごんげん)と称し、修験(しゅげん)の霊場として、また庄内(しょうない)藩の祈願所として栄えた。一時、御嶽(みたけ)神社と称したが、1870年(明治3)現社号に改めた。旧県社。例祭6月15日。銅鉢(国指定重要文化財)、如意輪観音坐像(にょいりんかんのんざぞう)(県指定文化財)などを伝える。
[高橋美由紀]