20世紀日本人名事典 「金子 みすゞ」の解説
金子 みすゞ
カネコ ミスズ
大正・昭和期の童謡詩人
- 生年
- 明治36(1903)年4月11日
- 没年
- 昭和5(1930)年3月10日
- 出生地
- 山口県大津郡仙崎村(現・長門市)
- 本名
- 金子 テル
- 学歴〔年〕
- 大津高女〔大正9年〕卒
- 経歴
- 高等女学校を出て下関市の上山文英堂書店で働きながら童謡をつくる。「童話」や「赤い鳥」に投稿し、一部で才能を認められた。大正15年発行の童謡詩人会編の童謡集には北原白秋、野口雨情らと並んで作品が一点収められたが、生前は広く世に知られることはなかった。23歳で結婚し、一女をもうけるが、離婚後の昭和5年に自ら命を絶った。6年間に500余編の童謡を書き、代表作に「大漁」「わたしと小鳥とすずと」「繭と墓」「夢売り」など。57年矢崎節夫の尽力で「金子みすゞ全集」(全4巻)が刊行され、一躍脚光を浴びた。平成8年度の小学校の国語や道徳の教科書にも登場。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報