野洲町(読み)やすちよう

日本歴史地名大系 「野洲町」の解説

野洲町
やすちよう

面積:四〇・四三平方キロ

野洲郡南東部、野洲川と日野川が形成した扇状地の上流部に位置する。北東北西へ流れる日野川を境に近江八幡市、東から南西にかけてはかがみ山・さくら山の山峰を境に蒲生がもう竜王りゆうおう町・甲賀郡甲西こうせい町と接する。南西から西辺はほぼ北へ流れる野洲川を境に甲賀郡石部いしべ町・栗太くりた栗東りつとう町・守山市と接し、北西の中主ちゆうず町とは条里地割に沿うように流れる西祇王井にしぎおうい(童子川)によって境が画されている。町域は南東山間部と北西の水田地帯からなり、その境目付近からは家棟やなむね川・光善寺こうぜんじ川などが湧出している。山麓を旧中山道(国道八号)、水田地帯を旧朝鮮人街道が北東から南西に走る。両道の間をJR東海道本線・東海道山陽新幹線が並行して通過し、東海道本線野洲駅がある。

山麓から平野部にかけて大岩山おおいわやま古墳群・田中山たなかやま古墳群・北桜きたざくら古墳群・三上神社みかみじんじや古墳群など各時期にわたる古墳多数が確認される。大岩山付近からは明治と昭和の二度にわたり計二四基の銅鐸が発見されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報