野北村(読み)のぎたむら

日本歴史地名大系 「野北村」の解説

野北村
のぎたむら

[現在地名]志摩町野北

桜井さくらい村の西に位置し、北と西は玄界灘に臨む。北にひこ(二三一・七メートル)桜井村との境に大葉山、南に山がある。野北浦(浦分)がある。貞和六年(一三五〇)一一月日の野北宗秀申状(諸家文書纂/南北朝遺文(九州編)三)によると、九州に下向した足利直冬に対し、野北三郎五郎宗秀は鎌倉期以来の名字の地を含む「怡土庄志摩方野北村岩丸名内松永名、并安富名内犬石名・稲光名内仲四郎、及久道名等一分地頭職」の安堵を求めている。時代はさかのぼるが、嘉元三年(一三〇五)八月二日の鎮西下知状(大友文書/鎌倉遺文二九)によれば、怡土いと友永ともなが方地頭大友貞親代寂念が同庄名主らの年貢抑留・公事対捍を鎮西探題に訴えたなかに金丸名の名主として野北与三左衛門入道定心がみえる。永禄九年(一五六六)と推定される閏八月二八日の大友宗麟書状(田原文書/大分先哲叢書「大友宗麟」三)では、戦死した田原中務丞が申し置いたとおり「志摩郡の内野北五町分」を母一期の間は他の妨げなく知行することが認められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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