重須郷(読み)おもすごう

日本歴史地名大系 「重須郷」の解説

重須郷
おもすごう

富士上方ふじかみかたのうちの郷名。現北山きたやまのうち字重須を含む一帯に比定される。戦国期には「富士北山重須郷」とも記され、北山に吸収されたようである(天文五年九月六日「今川義元判物」北山本門寺文書)。正和五年(一三一六)閏一〇月二〇日の三位房竜象房問答記奥書(北山本門寺蔵)に、日興が「富士上方重須談所」において書写したとみえる。重須談所は日興が永仁六年(一二九八)重須に建立した重須寺(北山本門寺)内に建てられていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報