重荷に小づけ(読み)おもににこづけ

精選版 日本国語大辞典 「重荷に小づけ」の意味・読み・例文・類語

おもに【重荷】 に 小(こ)づけ

(「小づけ」は、大きな荷物の上にさらに添えて付ける小さな荷物の意) 重い負担の上に、さらに新たな負担が加わるの意。大荷に小付け。
※後撰(951‐953頃)慶賀・一三八一「年の数つまんとすなるをもににはいとど小附をこりも添へなん〈村上天皇〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ことわざを知る辞典 「重荷に小づけ」の解説

重荷に小づけ

ただでさえ負担が重いところへ、小さな負担がさらに加わる。つらさが重なり、耐えがたいことのたとえ。

[使用例] 重荷づけとは思いながらも、ついにて行かんと心を定めて[坪内逍遙当世書生気質|1885~86]

[解説] 「小づけ」は、大きな荷物の上にさらに添えて付ける小さな荷物。わずかではあっても、すでにつらい思いをしている者にとっては、大きな負担となります。

[類句] 重き馬荷に上荷打つ

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android