重席(読み)ちょうせき

精選版 日本国語大辞典 「重席」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐せき【重席】

〘名〙
敷物を重ねること。重ねた敷物。また、敷物を重ねた豊かな暮らしをいう。古く中国では敷物を重ねる数によって、身分上下を表わした。貴人に対する扱いを表わす。
田氏家集(892頃)中・拝美濃之後蒙菅侍郎見視喜遙兼賀州詩草「重席珍称無価久、三刀夢誤不才酬」 〔春秋左伝‐襄公二三年〕
② (後漢光武帝の時、群臣の中の経学に通じた者に論戦させ、義の通じない者の敷物を取り上げて義の通じる者に与えたところ、戴憑は、五〇余りの敷物を重ねたという「漢書‐儒林伝上・戴憑」に見える故事から) 博識の学者のたとえ。
※詩序集(1133頃)望山新雪満詩序〈藤原明衡〉「五車重席之徒、各闘才智於其中

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普及版 字通 「重席」の読み・字形・画数・意味

【重席】ちようせき

重ね席。

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