配流(読み)ハイル

デジタル大辞泉 「配流」の意味・読み・例文・類語

はい‐る【配流】

[名](スル)流罪に処すること。島ながし。配謫はいたく流刑るけい。「配流の身」「離島配流される」

はい‐りゅう〔‐リウ〕【配流】

はいる(配流)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「配流」の意味・読み・例文・類語

はい‐る【配流】

〘名〙 (「る」は「流」の呉音) 流罪・流刑に処すること。流すこと。しまながし。配謫(はいたく)。はいりゅう。
続日本紀‐養老六年(722)正月壬戌「而依皇太子奏死一等、配流三宅麻呂於伊豆嶋、老於佐渡嶋
今昔(1120頃か)二七「伊豆の国に被配流(はいるせられ)て」

はい‐りゅう ‥リウ【配流】

※天正本節用集(1590)「配流 ハイリウ 流人義也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「配流」の読み・字形・画数・意味

【配流】はいりゆう(りう)・はいる

流刑。遠くへ流す。〔旧唐書、則天皇后紀〕(永昌元年秋七月)待價、遲留してまず、士卒多く饉(ききん)して死するに坐し、州に配せらる。

字通「配」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の配流の言及

【中国法】より

…宋初に及んでも同様で毎年死刑の判決を受ける者が数千人にも上った。さすがに政府はこれらをことごとく死に処するわけにいかず,犯人を都に送らせ,その多くは天子の特恩によって死一等を減じ,代りに遠方に配流してその地で苦役に服せしめることとした。最初は天子の特恩による格別の扱いであったが,この例が長く続くうちに固定した慣習となり,最初から配流という刑が宣告されるようになった。…

※「配流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android