都賀行村(読み)つがゆきむら

日本歴史地名大系 「都賀行村」の解説

都賀行村
つがゆきむら

[現在地名]大和村都賀行

都賀西つがにし村の北、江川西岸の段丘山地に立地。江川支流の日平ひびら川・猪谷いのたに川・高梨たかなし川・小笹目こささめ川が地内を東流、それぞれの流域に日平・猪之谷・高梨笹目ささめ、江川沿いにごう山根やまね大浦おおうらよもぎの各集落が点在する。中世は都賀郷に属した。弘治二年(一五五六)一一月一六日の毛利元就判物(閥閲録)に「都賀行城」がみえ、元就は尼子氏の侵略に備えて同城に岡惣左衛門尉(光良)を城番として派遣している。都賀行城は水玉山みたまやま城とも称され、江川を臨む独立丘陵上にあった山城で、頂上の稜線に沿って六ヵ所の削平地がある。同年一二月五日毛利氏は城番に就いた岡光良に都賀行の七〇貫の地を与えている(「毛利隆元知行充行状」同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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