都島村(読み)みやこじまむら

日本歴史地名大系 「都島村」の解説

都島村
みやこじまむら

[現在地名]本庄市都島

宮古島とも記す。利根川南岸の自然堤防上に位置し、東は沼和田ぬまわだ村、村内を三国みくに街道が通る。天正七年(一五七九)正月四日の北条氏政感状(吉田文書)によると、前年一二月二八日に小田原北条方の「宮古島衆」が武田方の倉賀野衆と合戦した。同八年一二月一日、鉢形はちがた(現寄居町)城主北条氏邦は宮古島などで上野の武田方への塩荷を押えることを長谷部備前守に命じている(「北条氏邦印判状」長谷部文書)。当村および付近の利根川沿岸の村々は、寛永年間(一六二四―四四)以前は上野国に属していたと伝えられており(「上野国志」など)、慶長一七年(一六一二)九月の上州国那波郡都島村御縄打水帳(正観寺文書)が残されているが、欠冊があるため全貌は不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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