郡郷(読み)こおりごう

日本歴史地名大系 「郡郷」の解説

郡郷
こおりごう

中世から近世にかけてみえる広域通称名。天正一九年(一五九一)検地帳には「東庄郡之郷枝鹿戸村」(鹿野戸区有文書)、「東庄郡郷枝谷村」(谷津区有文書)、「東庄郡郷枝今郡村」(今郡区有文書)などとみえ、中世末には東庄の内に含まれていた。「香取郡誌」には「永禄二年八月古文書郡郷石出方」「天正十二年大般若経奥書東庄郡之郷を載せ」とあり、現在の羽計はばかりを中心とした谷津やづ今郡いまごおり石出いしで新宿にいじゆくなどの東庄町北東部の汎称としている。天正二〇年三月三日の松平家忠知行書立には「郡之郷」とみえ、高五七四石余が家忠領となっている。

郡郷
ぐんごう

二冊

原本 柳川古文書館

解説 大正三年から同一五年まで立花家で行われた藩史編纂事業の際に作成された編纂史料。延宝五年から文政六年の「郡役所日記之内抜書頭附」(郡役所日記)や明治初年と考えられる「筑後国山門郡一円村数石高反別」など、在地に関する史料を書写したものを収録

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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