邑久町(読み)おくちよう

日本歴史地名大系 「邑久町」の解説

邑久町
おくちよう

面積:六九・六二平方キロ

県の南東部に位置し、北は長船おさふね町・備前市、東は和気わけ日生ひなせ町および瀬戸内海に面し、南は岡山市および牛窓うしまど町、西は吉井川を隔てて岡山市に接する。町域は邑久郡を横断する形で東西に長く、西部千町せんちよう平野を中心に県下でも有数の穀倉地帯を形成し、東部は標高二〇〇メートル前後の山々が東西に連なり、瀬戸内のリアス海岸には天然の良港がひらけている。町東部虫明むしあげ沖にはなが島がある。町中央を岡山ブルーハイウェー(東備西播開発有料道路)が東西に貫通し、西部をJR赤穂あこう線が北から西に通る。当地の歴史は古く、縄文時代の大橋おおはし貝塚(豊原)や弥生時代の門田かどた貝塚(尾張)があり、また千町平野には条里の跡がきわめて明瞭に残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報