遣切(読み)やりきれる

精選版 日本国語大辞典 「遣切」の意味・読み・例文・類語

やり‐き・れる【遣切】

〘ラ下一〙 (「やりきる(遣切)」の可能動詞)
最後までし遂げることができる。
② そのままでいることができる。がまんしきれる。
藁草履(1902)〈島崎藤村〉二「家内大勢でなかなかやりきれやせん、と言ひやしたら」

やっ‐きり【遣切】

〘名〙 (「やりきり(遣切)」の変化した語) あれこれと工夫して都合をつけること。やりくり。
人情本・閑情末摘花(1839‐41)四「左様も言にゃア遣限(ヤッキリ)が付ねへから」

やり‐き・る【遣切】

〘他ラ五(四)〙 最後までし遂げる。やり遂げる。
※落語・三百餠(1898)〈三代目春風亭小柳枝〉「何んとか遣(ヤ)り切ってお出(い)でな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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