遠野館跡(読み)とおのたてあと

日本歴史地名大系 「遠野館跡」の解説

遠野館跡
とおのたてあと

[現在地名]本吉町 馬籠町頭

馬籠まごめ町並から西約五〇〇メートル、海岸部の津谷つやと内陸部の登米とめ東和とうわ米川よねかわを結ぶ街道の南二〇〇メートルにある中世城跡。館主について「馬籠村安永風土記」は千葉宮内左衛門とし、「古城書立之覚」は千葉四郎左衛門とする。当地は正応二年(一二八九)千葉相模忠広が桃生ものう郡から移り、以後千葉(のち馬籠)氏が支配したという。建武三年(一三三六)千葉行胤は気仙沼赤岩けせんぬまあかいわ城主熊谷氏とともに葛西高清と争い、その際の合戦場となったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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