遠み(読み)たどおみ

精選版 日本国語大辞典 「遠み」の意味・読み・例文・類語

たどお‐み たどほ‥【遠み】

(形容詞「たどおし」の語幹に「み」の付いたもの。→) かけ離れていて遠いので。
万葉(8C後)四・五三四「遠妻の ここにしあらねば 玉桙の 道を多遠見(タどほみ) 思ふそら 安けなくに」

さどお‐み さどほ‥【遠み】

(形容詞「さどおし」の語幹に「み」の付いたもの。→) 遠いので。
※万葉(8C後)一四・三四二六「会津嶺の国を佐杼抱美(サドホミ)逢はなはば偲ひにせもと紐結ばさね〈東歌陸奥〉」

とお‐み とほ‥【遠み】

(形容詞「とおい」の語幹に「み」の付いたもの。→) とおいので。遠いために。
※万葉(8C後)一・四四吾妹子をいざ見の山を高みかも大和の見えぬ国遠見(とほみ)かも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android