道口村(読み)みちのくちむら

日本歴史地名大系 「道口村」の解説

道口村
みちのくちむら

[現在地名]敦賀市道ノ口・岡山おかやま

疋田ひきた川が敦賀平野に流入する谷口の扇状地上に位置し、当地で西近江路(七里半街道)若狭街道が分岐する。「源平盛衰記」(源氏追討使事)に「三口」、貞和二年(一三四六)三月の行豊田地売券(西福寺文書)に「(敦)賀津守郷道口」、応永三四年(一四二七)の「宗雅道すがら之記」に「みちの口」、永享一二年(一四四〇)四月八日付甲斐郷衡田地寄進状(西福寺文書)に「道口」、永禄元年(一五五八)六月五日付善妙寺領目録(善妙寺文書)に「道之口村」とみえる。「敦賀志」は「源平盛衰記・義経記等ニ、此処を三ノ口と有ハ、若狭・敦賀・木ノ芽の三方へ別るゝ処故しかいへる成へし」と記す。

慶長三年(一五九八)六月の道口村検地帳写(石井家文書)では村高三〇三石余。慶長一一年頃の越前国絵図は、鳩原はつはら村を含めて「道ノ口村」高四一六石余とあり、正保郷帳で再び道口村田方二八七石余・畠方一五石となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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