遍界・徧界(読み)へんかい

精選版 日本国語大辞典 「遍界・徧界」の意味・読み・例文・類語

へん‐かい【遍界・徧界】

〘名〙 仏語。全宇宙のこと。また、法身功徳があまねく一切の世界にゆきわたること。また、その世界。法界
性霊集‐六(835頃)為式部笠丞願文「遍界塵墨、盲離瞻也、瞽隷記也」
正法眼蔵(1231‐53)全機「遍界にあらず、局量にあらず、長遠にあらず、短促にあらず、いまの生はこの機関にあり」 〔碧巖録‐五三則・垂示〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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