逸翁美術館(読み)いつおうびじゅつかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「逸翁美術館」の意味・わかりやすい解説

逸翁美術館
いつおうびじゅつかん

大阪府池田市にある美術館。阪急グループの創始者小林一三 (雅号逸翁) が収集した約 5000点に及ぶ美術工芸品を,「一都市一美術館論」を唱えた小林遺志に従って公開するため,1957年 10月旧邸「雅俗山荘」を利用して開館。茶道美術品を中心とする収蔵品は,与謝蕪村約 70点 (『奥細道図巻』〈重文〉ほか) ,その弟子村松呉春約 160点 (『白梅図六曲屏風』〈重文〉ほか) をはじめ,伝狩野光信『豊臣秀吉像画稿』 (重文) などの絵画約 800点,古筆手鑑『谷水帖』 (重文) などの書跡約 700点,陶磁,漆工,銅器などの工芸品約 3000点,その他約 500点から成り,重文・重美 34点を含む。

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日本の美術館・博物館INDEX 「逸翁美術館」の解説

いつおうびじゅつかん 【逸翁美術館】

大阪府池田市にある美術館。昭和32年(1957)創立。平成21年(2009)現在地へ移転阪急電鉄の創始者小林一三(いちぞう)のコレクションを公開する美術館。阪急文化財団が運営。小林が収集した日本の古美術品を展示公開する。◇「逸翁」は小林の雅号。
URLhttp://www.hankyu-bunka.or.jp/about/itsuo-museum/index.html
住所:〒563-0058 大阪府池田市栄本町12-27
電話:072-751-3865

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