逸か・早か(読み)はやりか

精選版 日本国語大辞典 「逸か・早か」の意味・読み・例文・類語

はやり‐か【逸か・早か】

〘形動〙 (「か」は接尾語)
調子が早くて軽快なさま。はずんださま。
源氏(1001‐14頃)手習「掻き返し、はやりかに弾きたることばども古めきたり」
② 勢いづいたり、はしゃいだりしているさま。
※源氏(1001‐14頃)匂宮「心にまかせて、はやりかなるすき事、をさをさ好まず」
③ 軽はずみなさま。せかせかしたさま。せっかちなさま。
※源氏(1001‐14頃)東屋「ゐ中びたるざれ心、もてつけて、品々しからず、はやりかならましはしも、形代(かたしろ)、不用ならましと」
④ 勇敢なさま。
増鏡(1368‐76頃)一五「弓ひく道にもたけく、おほかた、御本上はやりかにおはして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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