進退これ谷まる(読み)しんたいこれきわまる

精選版 日本国語大辞典 「進退これ谷まる」の意味・読み・例文・類語

しんたい【進退】=これ[=ここに]谷(きわ)まる

(「詩経大雅・桑柔」の「人亦有言、進退維谷」による) 進むことも退くこともできないで途方にくれる。どうすることもできない窮地に追いつめられる。進退事尽きる。
※本朝文粋(1060頃)六・申民部大輔状〈橘直幹〉「既非器用、自漏明時之祿、年令漸傾、満頭霜雪事、進退惟谷。毎歩山川千里
平家(13C前)二「不孝の罪をのがれんとおもへば、君の御ために既に不忠逆臣となりぬべし。進退惟(これ)きはまれり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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