通抜(読み)とおりぬける

精選版 日本国語大辞典 「通抜」の意味・読み・例文・類語

とおり‐ぬ・ける とほり‥【通抜】

〘自カ下一〙
内部を通って反対の側、背の側へ出る。また、かたわらを通過する。
洒落本傾城買四十八手(1790)やすひ手「中の丁を着ながしでびたらびたらと通りぬけ、ゑもん坂を出」
世情人情機微に通ずる。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙一一「さすがは雑誌氏の通(トホ)り抜(ヌケ)言葉

とおり‐ぬけ とほり‥【通抜】

〘名〙 通り抜けること。また、その通路
※雑俳・柳多留‐八(1773)「通ぬけ無用で通ぬけが知れ」

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