逆毛(読み)サカゲ

デジタル大辞泉 「逆毛」の意味・読み・例文・類語

さか‐げ【逆毛】

逆立っている毛。
整髪で、髪の毛くしで先から根もとに向かってとかし、逆立ててふくらませるもの。「逆毛を立てる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「逆毛」の意味・読み・例文・類語

さか‐げ【逆毛】

〘名〙
① 逆立っている毛。
読本椿説弓張月(1807‐11)残「掃(はけ)ば稜(のげ)のみ逆毛(サカゲ)たつ」
② 女性の整髪で、櫛で逆立てて髪の毛をふくらませたもの。
※どなたにもわかる洋髪の結ひ方と四季のお化粧(1928)〈早見君子〉「逆毛を使ふ事を知り、黒い毛を殊更に赤く染め」
洋裁で、ビロードなどに光沢を出すために、毛並みに逆らって裁つこと。

ぎゃく‐もう【逆毛】

〘名〙 高等植物における毛の一種で、生長方向と逆の方向に生えている毛。ウツボカズラヘイシソウなど、食虫植物捕虫葉内側にあるものは、底に向かって生えているので落ちこんだ昆虫が這い出せない。

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