逆に取る(読み)ぎゃくにとる

精選版 日本国語大辞典 「逆に取る」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく【逆】 に 取(と)

三四郎(1908)〈夏目漱石〉一〇「先生の手を逆(ギャク)に取って、肘(ひぢ)関節(つがひ)を表から、膝頭で圧さへてゐるらしい」
物事順序方向を逆にする。
※金(1926)〈宮嶋資夫〉一〇「いつも帰る道を逆(ギャク)に取(ト)って」
相手意向発言を逆に理解する。
椀久物語(1899)〈幸田露伴〉六「逆(ギャク)に取られてさまざまの怨言(うらみ)ひぞりは余(あんま)りな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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