追次・追継(読み)おいつぐ

精選版 日本国語大辞典 「追次・追継」の意味・読み・例文・類語

おい‐つ・ぐ おひ‥【追次・追継】

〘自ガ四〙
① 先に行くもののすぐ後を追って続く。
書紀(720)垂仁二三年一〇月(熱田本訓)「時に湯河板挙、遠く鵠の飛びし方を望む。追尋(ヲイツイ)出雲に詣(いた)る」
② 時間を置かないで、続けて物事をする。
伊勢物語(10C前)一「かすが野の若紫のすり衣しのぶのみだれ限り知られず となむをいつきていひやりける」
③ 字を一字ずつ離さずに続け書きにする。
源氏(1001‐14頃)総角「みちのくに紙に、おひつぎ書き給ひて」
[補注]「伊勢物語‐一」の例の「をいつぐ」は、「おいづく(老付)」とする説がある。

おい‐つぎ おひ‥【追次・追継】

〘名〙 後からつぎたすこと。追加

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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