近回(読み)ちかまわり

精選版 日本国語大辞典 「近回」の意味・読み・例文・類語

ちか‐まわり ‥まはり【近回】

〘名〙
近くのまわり。近所近辺。手近な所。ちかま。
滑稽本・和荘兵衛後篇(1779)一「さらは是より近廻(チカマハ)りの清浄国を見せ申さん」
牛部屋の臭ひ(1916)〈正宗白鳥〉一「近まはりへだけ独りででも出掛けられる母親は」
② (━する) 目的地近道を通って行くこと。
※桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉四「寂れたところを近廻りして、小ぎれいな家の並んだ上品な通りへ出た」

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