込合(読み)こみあう

精選版 日本国語大辞典 「込合」の意味・読み・例文・類語

こみ‐あ・う ‥あふ【込合】

〘自ワ五(ハ四)〙
多くの人が一か所にはいり込んで混雑する。たて込む。
※詩学大成抄(1558‐70頃)五「陣は五人づつや十人づつや立ならぶぞ。むさとこみやいはせぬぞ」
歌舞伎・三人吉三廓初買(1860)四幕「込合(コミアヒ)候節は前後御容赦は何生業(しゃうばい)でもお定まりだ」
物事が入り組んで混雑する。複雑である。込み入る。
異性に手を出す。ちょっかいをかける。
※歌舞伎・綴合新著膝栗毛(1863‐80)二幕「宿屋の女にこみやふ位は大目に見てくれてもいい訳だ」

こみ‐あい ‥あひ【込合】

〘名〙 多くの人が入り込んで混雑すること。また、その人ごみ。雑踏
咄本・鹿の子餠(1772)角力場「近年にない大入。札を買ても這入られぬ木戸の込合(コミアイ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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