轅門（読み）エンモン

デジタル大辞泉

えん‐もん〔ヱン‐〕【^×轅門】

１ 《昔、中国で、車の轅ながえを向かい合わせたところを出入り口としたところから》陣営の門。軍門。
２ 役所の外門。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

えん‐もん ヱン‥【轅門】

〘名〙 (昔、中国で、戦陣などの時、車を並べて陣をつくり、轅(ながえ)を向かい合わせにして門としたことから) 陣屋の門。軍門。

※本朝文粋（1060頃）五・為清慎公請罷左近衛大将状〈菅原文時〉「車甲難_レ練、寧緩_二帯於轅門_一」

※太平記（１４Ｃ後）三六「車引双(なら)べて、逆木(さかもぎ)轅門(ヱンもん)を堅めて」 〔周礼‐天官・掌舎〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【轅門】えん（ゑん）もん

軍車を並べて門とする。軍門。〔史記、項羽紀〕項、侯將を召見す。轅門に入り、膝行して(すす)まざる無く、敢て仰ぎるもの(な)し。

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出典　平凡社「普及版 字通」