輪説・臨説(読み)りんぜつ

精選版 日本国語大辞典 「輪説・臨説」の意味・読み・例文・類語

りん‐ぜつ【輪説・臨説】

〘名〙
雅楽の箏(そう)奏法の一つ。静掻(しずがき)、早掻(はやがき)などを併用した変格的奏法。残楽(のこりがく)に用いられる。
※糸竹口伝(1327)「輪説之事。吹もの弾もの皆きらふこと也。但妙音院の流にことに輪説なし」
師伝故実にはずれた、よりどころのない勝手な見解。正統でない、異様な意見
連理秘抄(1349)「輪説を好み珍しき所を求むるは、至極の奥旨にいたらざる時の事也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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