身を立て道を行い、名を後世に揚ぐ(読み)みをたてみちをおこない、なをこうせいにあぐ

故事成語を知る辞典 の解説

身を立て道を行い、名を後世に揚ぐ

立派な人物として、高い評判を得ること。また、究極の親孝行を指すことば。

[使用例] 身を立て道を行い、名を後世に揚げて父母あらわすくらいのことは、八歳のおり寝物語に度々もうしけてあるではないか[三遊亭円朝*塩原太助一代記|1878]

[由来] 「孝経―開宗明義章」の一節から。「身を立て道を行い、名を後世に揚げ、もって父母を顕すは、孝の終わりなり(一人前の人物になり、正しい行いをして、死んだ後まで名が伝わるようにして、そんな立派な人物をよく育てたと父母がたたえられるようにするのが、親孝行の最終目標である)」とあります。

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