蹴違(読み)けちがえる

精選版 日本国語大辞典 「蹴違」の意味・読み・例文・類語

け‐ちが・える ‥ちがへる【蹴違】

〘他ア下一(ハ下一)〙 けちが・ふ 〘他ハ下二〙
① 蹴りまちがえる。
御伽草子弁慶物語(室町時代物語大成所収)(室町末)「まりもまろく、御つぶりも円(まろ)候間、われらがやうなる物しらずは蹴違(ケチガ)へて、御つぶりおもけつべく候と云て」
② 蹴って筋をちがえる。
浄瑠璃女殺油地獄(1721)上「つつと寄け上る足首はけおとがひけちがへられ、どうとまろんでころころころ」

け‐ちが・う ‥ちがふ【蹴違】

[1] 〘自ハ四〙
① 行き違いになる。
② しくじる。失敗する。
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒けちがえる(蹴違)

け‐ちがい ‥ちがひ【蹴違】

〘名〙 行き違いになること。また、失敗すること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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