足を懸ける(読み)あしをかける

精選版 日本国語大辞典 「足を懸ける」の意味・読み・例文・類語

あし【足】 を 懸(か)ける

① ある場所社会などに出向いてゆく。関係する。
※落語・神仏混淆(1891)〈三代目三遊亭円遊〉「一回(ひとつ)お互に極内(ごくない)で花柳社会へ足を掛けて見やうぢゃア有りませんか」
② ある年齢にもう少しで達しようとしている。手が届く。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「三十に足(アシ)を懸(カ)けたる身に亭主も持たせず」
③ 干渉する。手出しをする。
※村井直治郎氏所蔵文書‐天正一一年(1583)一一月吉日・近江大森惣中起請文「よろつさい所事、あしかくへからす候事」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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