越智(読み)おち

精選版 日本国語大辞典 「越智」の意味・読み・例文・類語

おち をち【越智】

愛媛県北部の郡。高縄半島の北東部と芸予諸島南部の島々を広く占めたが、現在は大半が今治市域。

おち をち【越智】

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改訂新版 世界大百科事典 「越智」の意味・わかりやすい解説

越智 (えち)

能面作家生没年不詳。世阿弥の《申楽(さるがく)談儀》などから,室町初期に近江愛智郡にいた作家と想定されるので,愛智とも書かれる。近世の能楽伝書類では,〈十作〉の一人にかぞえ,南北朝時代には,現在の大阪府貝塚市あたりの人のように伝えている。女面を得意としたようで,彼の作と伝える女面が多くのこるが,それらの真偽は明確でない。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「越智」の解説

越智 えち

?-? 室町時代の能面師。
十作(じっさく)といわれる名手ひとり。世阿弥(ぜあみ)の「申楽(さるがく)談儀」によれば,近江(おうみ)(滋賀県)愛智(えち)郡の人で,女面を得意としたという。越智作とされる女面は現在もおおくのこっているが,その真偽は不明。一群の作家名とする説もある。名は愛智ともかく。

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