超訳(読み)ちょうやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超訳」の意味・わかりやすい解説

超訳
ちょうやく

アメリカのベストセラー作家シドニィ・シェルダンのミステリーゲーム達人』『真夜中は別の顔』などの翻訳の方法。その後書きによれば「英意和訳」とのこと。従来原文尊重の英文和訳調を脱して,一度直訳調で訳したものを,日本の読者向けにさらになめらかな日本文に書き換えたということであるらしい。従来の翻訳と本質的にどこが違うのかとか,原文を恣意的に改変しているなどの批判もあるが,このシリーズの成功はひとえにこの超訳にあるとして,この語自体が登録商標化されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android