赤衣(読み)アカギヌ

デジタル大辞泉 「赤衣」の意味・読み・例文・類語

あか‐ぎぬ【赤衣】

《古くは「あかきぬ」とも》
赤色に染めた衣服
緋色あけいろほう五位官人服装。あけごろも。
検非違使けびいしなどの下級役人が着る赤い色の狩衣かりぎぬ

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精選版 日本国語大辞典 「赤衣」の意味・読み・例文・類語

せき‐い【赤衣】

〘名〙
緋色(ひいろ)の袍(ほう)。五位の人が着る朝服。あかぎぬ。
平家(13C前)一〇「院御所より御使に蔵人左衛門権佐定長、八条堀河へむかはれけり。赤衣にて劔笏をぞ帯したりける」
② 赤色の衣服。
幻影の盾(1905)〈夏目漱石〉「百年の後南方に赤衣の美人あるべし」 〔淮南子‐時則訓〕
罪人の着る赤色の着物。また、それを着た人。罪人。

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普及版 字通 「赤衣」の読み・字形・画数・意味

【赤衣】せきい

赤い衣。また、罪人の服。〔新序、善謀上〕孝の死するにび、國人君を怨み、之れを車裂するに至る。其の患(くわん)、漸くれて始皇に至り、赤衣路に塞(ふさ)がり、群盜山に滿つ。

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