負方(読み)まけかた

精選版 日本国語大辞典 「負方」の意味・読み・例文・類語

まけ‐かた【負方】

〘名〙
① (「まけがた」とも) 負けたほう。負けている側。
西宮記(969頃)三「随勝負籌、負方籌、并馬允毎度相替」
② 負けている程度。負けぐあい。

おおせ‐かた おほせ‥【負方】

〘名〙 貸方貸主債権者
※俳諧・大坂独吟集(1675)下「だんかうにいでそよ今日も五人組 負せかたなる入相のかね〈由平〉」
浮世草子傾城色三味線(1701)湊「門口に負(オ)ふせ方より、きびしく番を付置折節なれば」

おい‐かた おひ‥【負方】

〘名〙 借金借財。また、借財の相手、借金の抵当
※浮世草子・傾城色三味線(1701)京「負方(オイカタ)の中でむつかしういはんものは、両替屋のこまかい手代共より外はなし」

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