抵当(読み)ていとう

精選版 日本国語大辞典 「抵当」の意味・読み・例文・類語

てい‐とう ‥タウ【抵当】

〘名〙
① (━する) 二つの物のあいだの程度比重などが、ちょうどよくつりあっていること。
江戸繁昌記(1832‐36)五「粉頭本事を逞ふす。那の箇か一人抵当し得ん」
② 自分の権利財産を、金銭などを借りたとき貸し手への保証にあてること。また、そのもの。ひきあて。かた。担保抵償。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
質屋から金銭を借りるときのかた。しちぐさ。しちもつ。
抵当権目的物民法で、不動産地上権永小作権などが認められている。

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デジタル大辞泉 「抵当」の意味・読み・例文・類語

てい‐とう〔‐タウ〕【抵当】

権利や財産を、借金などの保証にあてること。また、そのもの。担保。かた。「家を抵当に入れる」
抵当権の目的物。
[類語]担保かた

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普及版 字通 「抵当」の読み・字形・画数・意味

【抵当】ていとう

担保。

字通「抵」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の抵当の言及

【質】より

…その意味で身代(みのしろ)は質の原型の一つを示している。質権
[古代]
 律令法における質は,占有質と無占有質(こんにちの質と抵当)とを含んだものであり,また動産質と不動産質を区別していなかった。奈良時代の月借銭(げつしやくせん)などでは,動産,不動産が質物としてあげられている。…

※「抵当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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