豊町(読み)ゆたかまち

日本歴史地名大系 「豊町」の解説

豊町
ゆたかまち

面積:一四・一八平方キロ

大崎上おおさきかみ島の西南海上に浮ぶ大崎下島の東方ほぼ四分の三と、その西北部海上の三角みかど島の大部分を町域とする。北のなべ島と、東方海上の岡村おかむら(現愛媛県越智郡関前村)との間にある平羅へいら島・おお島・島の三島も町域に属す。大崎下島の西側四分の一は豊浜とよはま町。

大崎下島の大部分は、町内中央東にある一峰寺いつぽうじ(四四九・三メートル)を最高とする丘陵性山地におおわれ、山頂まで温州蜜柑園として開拓され、その出荷高は全国有数である。また町の農業の特色として渡り作農業とよばれるものがあり、周辺の島々本州・四国にまで自家用農船を使用して耕作に出向く。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報