豊根(村)(読み)とよね

日本大百科全書(ニッポニカ) 「豊根(村)」の意味・わかりやすい解説

豊根(村)
とよね

愛知県北東部、北設楽郡(きたしたらぐん)にある村。2005年(平成17)富山村(とみやまむら)を編入。国道151号(別所街道)が通じる。長野県、静岡県に接し、村域のほとんどを山林が占め、林業が主産業。シイタケ特産があり、県下で初めてシイタケ栽培技術を導入した。大入(おおにゅう)川上流の新豊根ダム(みどり湖)は佐久間ダムの水を揚水して112万5000キロワットの発電をしている揚水式ダムである。川宇連(かわうれ)のハナノキ自生地は国の天然記念物、熊谷家住宅(くまがいけじゅうたく)は国の重要文化財に指定されている。設楽町津具(つぐ)地区、東栄町とともに国の重要無形民俗文化財に指定されている花祭が残っている。北部にある茶臼(ちゃうす)山は天竜奥三河国定公園に含まれる。面積155.88平方キロメートル、人口1017(2020)。

[伊藤郷平]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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